2026年5月25日(月)
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都市伝説・陰謀論

イラン攻撃の裏に「ドル防衛戦争」はあったのか―基軸通貨ドルを守るアメリカと「ドル離れ国家」が辿った歴史

イラン攻撃、ベラルーシ問題、イラク戦争。これらは本当に「民主主義」「平和維持」「大量破壊兵器」だけが理由だったのだろうか。国際政治の世界では、以前からある”都市伝説”が囁かれてきた。

それが、「ドル基軸通貨体制へ挑戦した国は潰される」という話だ。一見すると陰謀論にも聞こえる。しかし、歴史を追っていくと、完全に笑い飛ばせない部分も見えてくる。

なぜ「ドル」がそこまで重要なのか

原油、国際貿易、金融市場、債券、外貨準備。世界経済の多くが、ドルを中心に回っている。各国は「ドルを持たないと困る」構造になっており、これはアメリカにとって圧倒的な強みとなる。ドルを発行しているのはアメリカだからだ。

ドルはかつて「金そのもの」だった

1944年のブレトン・ウッズ体制では、1オンス=35ドルで金と交換できる仕組みが作られた。世界は「ドル=ほぼ金」として扱い、各国はドルを持つことで”実質的に金を持っている”状態だった。

しかしアメリカは戦争や財政支出拡大によってドルを大量発行。特にフランスのド・ゴール政権が「ドルではなく金を渡せ」と要求し、実際に交換する動きを始めた。そして1971年、ニクソン大統領は「ドルと金の交換停止」を突然発表する。いわゆる“ニクソン・ショック”だ。

ここでドルは「金の裏付けがある通貨」から「アメリカを信用する通貨」へ変化した。

「石油=ドル」で世界が回るペトロダラー体制

その後アメリカはさらに強い仕組みを作る。1970年代、アメリカとサウジアラビアの間で「原油はドルで決済する」という流れが確立される。

世界中の国は石油を買うためにドルを必要とする→ドル需要が増える→アメリカ国債が買われる→アメリカは巨額赤字でも回る。という構造が完成した。つまりドルは単なる通貨ではなく、アメリカ国家そのものを支える”安全保障装置”でもある。

「ドル以外で売る」と言い始めた国々

フセイン政権時代のイラクは一部取引でユーロ決済へ寄り始めたと言われている。イランも同様に、ドル回避・人民元決済・独自通貨圏などを模索してきた。さらに近年ではBRICS・脱ドル・人民元決済・金本位回帰といった流れも広がっている。

「ドル離れ」はアメリカ最大の弱点

もし世界がドルを必要としなくなれば、ドル需要低下→国債需要低下→金利上昇→財政悪化となり、アメリカ経済は大きな打撃を受ける。つまり“ドル覇権を守ること”は”アメリカ国家そのものを守ること”に近い。

だからこそアメリカは、ドル基軸体制を脅かす動きに極めて敏感になる。これは単なる金融問題ではない。安全保障そのものなのだ。

「プラザ合意」という通貨戦争

1985年のプラザ合意。当時アメリカは「ドル高すぎ問題」を抱えており、日本や各国へ協調介入を要求。結果、1ドル240円前後だった円相場は、わずか数年で120円近辺まで急激な円高へ進む。まさに”通貨で世界を動かした”出来事だった。

そして始まる「脱ドル時代」

現在、世界は少しずつ変わり始めている。中国は人民元拡大を狙い、BRICSは独自通貨構想を議論し、金(ゴールド)購入は各国で増加、暗号資産も拡大。世界は「ドル一極依存」を減らそうとし始めている。

もちろん今すぐドルが崩壊するわけではない。だが”ドルだけの世界”が永遠に続く保証もない。そしてその変化こそが、今後の国際情勢をさらに不安定化させる可能性がある。

「国際法違反」という言葉への違和感

オールドメディアでは「国際法違反」という言葉が頻繁に使われる。しかしこの言葉には少し違和感もある。なぜなら、アメリカもイランも、すべての国際司法枠組みに完全参加しているわけではないからだ。

国際政治は、理想論だけでは動いていない。通貨、資源、軍事、金融、覇権。それらが複雑に絡み合っている。そして“ドル”という存在もまた、その中心にあるのかもしれない。

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